お茶屋さんが教える日本茶講座。やっぱり本業の方の話は面白いです。

新茶の火入れによる違い

郡山市にあるお茶専門店「静岡屋茶舗」さんのご協力で、第32回スペシャリスト女子会を開催しました。

「新茶」って、お茶をいつ、どんなところを摘んだものを言うの?

「お茶はどうやって流通しているの」

「自分で入れるとお茶が渋くて苦くなってしまう。どうすればおいしいお茶を入れられるの」

こんな疑問にお答えできるような会になればいいなあと考えて、
事前に静岡屋さんに何度かお邪魔して内容を打ち合わせしてきました。

「新茶と言っても、火入れの違いがあるんです」

差し出された2種類のお茶。
茶葉も実際に触らせてもらいましたが、柔らかさが全然違うんです。
同じ茶葉なのに味も、入れたお茶の水色にも違いが出るんですね。

火入れ加減は生産農家さんが荒茶の状態で納入した茶葉を(小売店に卸す状態まで加工する)仕上げ問屋さんによって違うのだそう。

この火入れによって、摘みたての新茶を楽しむ季節が終わった夏でも、さっぱりしたお茶を楽しむことができるのだそうです。

生産地やお茶市場での選定の様子など、お茶専門店だから持てる画像も踏んだんに盛り込んだ資料も準備。

お茶講座でお話しする静岡屋さん

静岡屋さん代表取締役の望月さん。当日、三重県のかぶせ茶で入れてくれた緑鮮やかな水出し緑茶で、参加者をもてなしてくださいました。ワインクーラーを使って、ガラス瓶のティーポットを見せる演出が、涼しげです。

主な日本茶の生産地の概要をお話ししていただけました。

さらに、日本のお茶生産地の最北端は宮城県の桃生茶(石巻市)という情報も私には、新鮮だったのです。
商業的生産地の最北端は新潟県村上市だと暗記していたのですが、市場にあまり流通していないお茶の産地なら青森県にもあるんです。なので、地域活性化のために、これからも市販されるお茶の産地情報が更新されていってもおかしくないんですよね。

参加者お一人が一つの急須が使えるよう、道具をたっぷり用意くださったことにも感謝! 専門店さんのパワーを感じさせてくれました。

深蒸し茶と天竜茶を飲み比べる

お茶を美味しくいれるポイントは、正しい茶葉の量(大きな湯のみ茶碗一杯分につき3〜4g)と温度と抽出時間。渋みや苦みを出すカフェインやテアニンが出ない低い温度で入れると旨味の元、アミノ酸だけが浸出されるのです。

今回は、深蒸し茶(鹿児島の知覧茶)、浅蒸し茶(静岡の天竜茶)の2種類で、実践。

希望の温度に下げるためには、お湯を湯冷ましに移し、そのお湯を湯のみ茶碗に入れてお茶碗を温めます。湯冷ましに再度移してから、急須に入れることで60度まで温度計を使わなくても下げられるのです。

茶葉の持つ個性に合わせた温度で入れてみたお茶…お茶を口に含んだときの参加した皆さんの感嘆の様子が忘れられません!

おいしいお茶を入れることって実は、簡単だったんです!

そのことをみなさんに体験していただけたことが何よりの収穫でした。

そして、やはり老舗専門店さんの実力。

お茶屋さんの出してくれるお茶はなぜあんなにおいしいのかを知りたくて、
「オチャクミスト」を名乗る様になったのですが、

やっぱり、お茶って奥深い。
煎茶一つでも、産地、品種、季節によって味が違う。深掘りして行ったら大変なことになります。

だから、お茶を通じて、知っていけることって、たくさんあると思うのです。

季節の和菓子とともに楽しむ